今回は東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻についてご紹介します。
1. 化学生命工学専攻の特徴
化学生命工学専攻の特徴は以下の通りです。
化学生命工学専攻の特徴
- 化学と生命科学の融合
- 実践重視の教育体制
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 化学と生命科学の融合
化学生命工学専攻は、有機化学と生命科学を融合させ、医薬・エネルギー・環境などの社会課題の解決に挑んでいます。
また、化学と生命の両視点から新物質・新機能を創造する教育・研究を展開しています。
1.2 実践重視の教育体制
化学生命工学専攻は、海外研修や論文読解などの独自プログラムにより、理論と実践の両面から学生の成長を支えています。
そのことから、学生は学習者にとどまらず、未来を築くパイオニアとして育成されます。
院試の予備校・塾の志樹舎 2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、工学系研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
工学系研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 本研究科が掲げる教育研究上の目的に共感し、強い意欲を持って学ぼうとする人
- 専攻する分野における十分な基礎知識に加えて、工学的・論理的な思考力を有し、社会的課題の解決に強い意欲を持つ人
- 基本的なコミュニケーション能力、外国語能力及び健全な倫理観を持ち、多様性を尊重して国際社会に貢献することを目指す人
3. 分野の特徴
次に、分野について解説していきます。
3.1 分野の特徴
化学生命工学専攻には、以下の12の分野があります。
12分野
- 分子生物学
- ケミカルバイオロジー
- 遺伝子工学
- タンパク質工学
- 細胞工学
- バイオテクノロジー
- 有機合成化学
- 有機金属・錯体化学
- 超分子・高分子化学
- 有機機能材料化学
- バイオマテリアル
- ナノテクノロジー
4. 修了後のキャリア
次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
修了生の主な就職先は以下の通りです。
就職先の例
- 三菱ケミカル
- 住友化学
- 旭化成
- 花 王
- 野村総合研究所
- NTTデータ
化学・バイオ・エネルギー系の企業に就職する人が約半数を占めています。
5. OB紹介
工学系研究科のOBで、多数のテレビにも出演している吉田たかよし氏ついて解説していきたいと思います。
5.1 経歴・出演テレビ
吉田氏の経歴は以下の通りです。
吉田氏の経歴
- 灘中学校・高等学校卒業
- 東京大学工学部（量子化学専攻）卒業
- 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
- 東京大学大学院情報学環・学際情報学府修了
- 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士（医学）
- 東京理科大学客員教授就任
また、吉田氏が出演した番組は以下の通りです。
出演番組
- サンデージャポン
- 平成教育予備校
- 白熱ライブ ビビット
- かんさい情報ネットten!
6. 人気教員・研究室pickup!
化学生命工学専攻の教授で、東京大学工学系研究科長表彰などを受賞している酒井崇匡教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
酒井教授の専門分野は以下の通りです。
酒井教授の専門分野
- ゲル
- ソフトマター物理
- バイオマテリアル
また、酒井教授の経歴は以下の通りです。
酒井教授の経歴
- 東京大学, 工学系研究科, マテリアル工学専攻卒業
- 東京大学 ナノバイオインテグレーション 特任助教
- 東京大学, 大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻, 准教授
酒井教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
酒井研究室 | CHEMBIO UTOKYO
今回ご紹介した酒井教授の他にも化学生命工学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要
例として、2025年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
詳しくは、工学系研究科の募集要項 (text_2026_m_boshu.pdf) をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : 専攻独自の英語試験
- 専門科目 : 無機・分析・物理化学、有機化学、高分子化学、生命化学、バイオテクノロジーから選択
詳しくは、工学系研究科の募集要項 (text_2026_m_boshu.pdf) をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 口述試験は東京大学の現役教員が担当
- 口述試験の内容に関する情報は少なく、対策が困難
対策が困難なため、大学院入試に特化した個人指導塾「志樹舎」での受講が効果的です。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻の対策に対応しています。
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参考文献
