おはようございます。
今日は、大学院入試(院試)で多くの受験生が不安に感じる 「質疑応答(Q&A)」についてお話しします。

研究計画のプレゼンテーションや面接を控えていると、

  • 厳しい質問をされたらどうしよう
  • 答えに詰まってしまったらどうしよう

といった不安を感じる人も少なくありません。

しかし、まず最初に知っておいてほしいことがあります。
審査員からの質問は、あなたを否定するためのものではありません。

むしろそれは、

「もっとこのテーマについて知りたい」
「この研究について議論してみたい」

という、あなたの研究に対する関心の表れです。

つまり、質問が出るということは、 あなたの研究テーマが審査員の知的好奇心を刺激したという ポジティブなサインでもあるのです。

大学院入試で本当に怖いのは「質問」ではない

大学院入試や院試の面接において、 本当に避けたいのは「厳しい質問」ではありません。

むしろ気にすべきなのは、質問が出ないことです。

質問が出ないということは、

  • 研究の意義が伝わらなかった
  • 議論する余地が見えなかった

という可能性もあります。

反対に、質問が多く出るということは、

  • 研究テーマに興味が持たれている
  • 議論の価値があると判断されている

ということでもあります。

質疑応答は、評価を下げる場ではなく、 研究の可能性を広げる対話の場と考えるとよいでしょう。

大学院は「教わる場所」ではなく研究する場所

ここで、大学院という環境について 少し考えてみましょう。

大学院は、学部のように 教授から一方的に知識を教わる場所ではありません。

大学院では、

  • 自ら問いを立てる
  • 先行研究を踏まえる
  • 新しい知見を積み重ねる

という研究活動が中心になります。

そのため、大学院入試の審査員は 受験生を「教えられる学生」としてだけ見ているわけではありません。

将来、研究を一緒に進める可能性のある 研究者の卵として見ています。

だからこそ、

  • 研究の視点
  • 問題設定の深さ
  • 考え方の柔軟性

を確かめるために、 さまざまな質問が投げかけられるのです。

質疑応答は「防御」ではなく「対話」

質問を「攻撃」と捉えてしまうと、 どうしても防御的になってしまいます。

すると、

  • 言葉が詰まる
  • 自己弁護に終始する
  • 議論が広がらない

といった状況になりやすくなります。

そこで意識してほしいのは、 質疑応答は対話であるという考え方です。

例えば、

「なるほど、そのような視点からのご指摘なのですね」
「その点は今後の研究でも重要になると思います」

といった形で、 まず相手の問いを受け止めることが大切です。

その姿勢は、

  • 研究に対する柔軟さ
  • 議論する力
  • 研究者としての素養

を伝えることにもつながります。

不安は「準備のエネルギー」に変えられる

大学院入試や院試の面接前に 不安を感じるのは自然なことです。

それは、

  • 本気で合格を目指している
  • 研究に真剣に向き合っている

という証でもあります。

そのエネルギーを、

  • どんな質問が来るだろうか
  • 研究の魅力をどう説明できるだろうか

という準備に向けていきましょう。

院試の面接は「研究の議論の入口」

大学院入試の面接は、 合否を決める試験であると同時に、

研究の議論が始まる最初の場でもあります。

審査員の質問は、 あなたの研究に対する関心の表れです。

ぜひ、

  • 質問を歓迎する姿勢
  • 研究を語る楽しさ
  • 議論する余裕

を持って臨んでみてください。

これまで積み重ねてきた準備は、 決して無駄にはなりません。

胸を張って、 あなたの研究について語ってきてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。