試験開始の合図とともに、多くの受験生がフリーズします。
「最初の一文、なんて書き出そう……」
気の利いた導入? 天気の話? 時事ネタ?
全て不正解です。
合格する小論文において、書き出し(序論)で個性を出す必要は1ミリもありません。
迷わず「オウム返し(設問の反復)」で始めてください。これが最も安全で、かつ減点されない書き方です。
1. 「オウム返し」とは何か
設問の文言をそのまま使い、結論(イエス・ノー)を宣言することです。
設問: 「AIの進化は社会に幸福をもたらすか?」
書き出し:
「AIの進化は、社会に幸福をもたらすと私は考える。」
(または、もたらさないと考える。)
これだけでいいのです。「近年、AI技術の発展は目覚ましく〜」といった前置きはいりません。
なぜなら、採点官が一番知りたいのは「で、君の答えはどっちなの?」だからです。
最初に結論を言い切る(アンサーファースト)。これが論理的な文章の鉄則です。
2. 「論点ズレ」を強制的に防ぐ
オウム返しの最大のメリットは、「設問に対して答えていない」という致命的なミスを防げることです。
設問の言葉をそのまま使うことで、自動的にレールの上に乗ることができます。
逆に、かっこいい書き出しをしようとして、「技術の進歩とは何か……」などと大上段に構えると、いつの間にか「幸福」の話がどこかへ行ってしまい、「技術論」になってしまうリスクがあります。
3. 文字数稼ぎのテクニック
「オウム返し」は、実は文字数稼ぎにも有効です。
設問が長ければ長いほど、それをなぞるだけで原稿用紙の最初の2〜3行が埋まります。
「現代社会におけるコミュニケーションの希薄化について、あなたの意見を述べよ」
↓
「現代社会においてコミュニケーションが希薄化しているという指摘に対し、私は〜と考える。」
これで約40文字稼げます。
書き出しは「作業」です。思考停止で書き始めて、脳のエネルギーは中身(本論)のために取っておきましょう。
まとめ:結論を先に
日本人は結論を最後に言いたがります(起承転結)。しかし、小論文は「結論が先」です。
ミステリー小説ではありません。犯人(結論)を一行目でバラしてください。
その潔さが、採点官にストレスを与えない「良い答案」の条件です。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



