「なぜ、この研究をする必要があるのですか?」
この問いに対し、熱意を込めて社会課題の解決を語る受験生は少なくありません。
もちろんその動機は大切ですが、大学院入試ではそれだけでは不十分です。
大学院は研究機関であるため、社会的な意義に加えて、学術的な意義が必ず求められます。
この二つを混同すると、「それは実務でやることでは?」と受け取られてしまう可能性があります。
1. 社会的意義と学術的意義の違い
社会的意義:
誰の役に立つのか、何が改善されるのかという観点です。
現場の課題解決、実務への応用、社会への貢献が中心になります。
学術的意義:
その研究が、学問分野にどのような新しい知見を加えるのかという観点です。
理論の発展、モデルの精緻化、未解明部分の補完などが該当します。
大学院では、この両方を示すことが求められます。
2. 学術的意義は「小さな追加」でよい
学術的貢献と聞くと、大きな発見をしなければならないと感じるかもしれません。
しかし実際には、次のような内容でも十分に意義があります。
既存理論が新しい対象でも当てはまることの確認
これまで扱われなかった要素を加えた分析
従来の説が特定条件下では成立しないことの検証
このように、既存研究に対して少し視点を加えることが学術的意義になります。
3. 計画書では意識的に書き分ける
研究背景や意義を書く際には、段落ごとに意識して整理します。
まず社会的な背景や課題を説明する。
次に、それに関連する先行研究の限界を示す。
この流れにすることで、社会的意義と学術的意義が自然に並びます。
まとめ:情熱と論理を両立させる
社会的意義は、研究への動機や情熱を伝える部分です。
学術的意義は、研究としての価値を論理的に示す部分です。
この二つがそろったとき、研究計画書は説得力を持ちます。
読み直しの際には、「この研究は学問的に何が新しいのか」を自問してみてください。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


