書類選考で、教授が最初に目を通す文字。
それが研究計画書の研究タイトル(題目)です。

就職活動で言えばキャッチコピー、Web記事で言えばSEOタイトルに近い存在です。
この一行を見た瞬間に、教授は「読もう」と思うか、「読み飛ばそう」と思うかを判断します。

中身がどれだけ良くても、タイトルが弱いと読まれません。
ここでは、合格を引き寄せるタイトルの作り方を解説します。

1. 悪いタイトルの典型例

まず、やってはいけないNG例を整理します。

範囲が広すぎる: 「日本の教育問題について」
何の教育なのか、誰を対象にするのか、何を明らかにしたいのかが不明確です。

結論が見えている: 「挨拶の重要性の研究」
「重要である」は前提になってしまい、研究としての問いが立ちません。

ポエム調: 「子供たちの笑顔を輝かせるために」
学術文書のタイトルとして、研究対象と分析内容が読み取れません。

これらに共通しているのは、研究のスコープ(範囲)変数(何と何の関係を見るか)が不明確であることです。

2. 合格するタイトルの方程式

良いタイトルには、必ず次の要素が含まれます。

対象(Who)場面・条件(Where)分析内容(What)

そして、これを最も読みやすく見せるのが主題:副題の形式です。

主題: 研究の核心となるキーワード、メカニズム、主張の軸
副題: 具体的な調査対象、条件、方法論

例えば、次のように変換します。

改善前: 日本の教育問題について

改善後:
主題:公立小学校における若手教員の離職意図に関する実証研究
副題:―メンター制度の機能不全と組織コミットメントに着目して―

この形なら、「誰を」「何の観点で」「どう分析するか」が一目で伝わります。
教授はタイトルだけで、研究の位置づけを判断できます。

3. キーワードを戦略的に入れる

タイトルは、あなたの研究の検索タグでもあります。

教授は、自分の専門領域に関係するキーワードが含まれていると反応します。

例えば、マーケティング、消費者行動、心理的安全性、ナッジ理論など。
あなたが依拠する学問分野の専門用語を、タイトルに埋め込んでください。

それは、「私はこの分野のルールを理解しています」というサインになります。

まとめ:タイトルは最後に決まる

完璧なタイトルは、研究計画書を書き終えた後に決まることが多いです。
書き進めるうちに、「結局、自分が一番言いたいことは何か」が明確になるからです。

今は仮タイトルでも構いません。
ただし、常に「もっと具体的にできないか」「専門用語は入っているか」を問い続けてください。

たった一行ですが、その一行にあなたの知性と研究設計が凝縮されます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。