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今回のテーマは、アカデミック・ライティングの基本作法です。

「内容は悪くないのに、なんだか文章が稚拙に見える……」
研究計画書や志望理由書を添削していると、そのような原稿によく出会います。

特に現役学部生の文章は、「作文」や「感想文」の癖が抜けきっていません。

大学院入試では、内容(What)と同じくらい、形式(How)が問われます。
語尾、接続詞、引用の作法が整っていないだけで、評価は大きく下がります。

今回は、あなたの文章を一瞬で「研究者の文章」に変える、即効性のある書き換えテクニックを紹介します。

1. 「〜と思う」を撲滅する

最も多いNGワードが「〜と思う(I think)」です。
論文において、感想や主観は不要です。必要なのは断定推論です。

× 作文: 若者のSNS離れが進んでいると思う。

○ 論文: 若者のSNS離れが進んでいると推察される(あるいは、示唆される)。

根拠がある場合は「進んでいる」と断定。
仮説段階なら「推察される」「考えられる」を使います。

「思う」と書きたくなったら、
「その根拠は何か?」を自問してください。

2. 「話し言葉」を「書き言葉」に変換する

無意識に使っている表現を、アカデミックな言い回しに置き換えます。

  • 「でも、〜」 → 「しかし、〜」「一方で、〜」
  • 「なので、〜」 → 「したがって、〜」「それゆえ、〜」
  • 「すごく / とても」 → 「極めて」「著しく」
  • 「いろんな」 → 「多様な」「様々な」
  • 「ちゃんと」 → 「適切に」「十分に」

これらを置き換えるだけで、文章の格調が大きく向上します。

研究計画書は、教授というプロフェッショナルに向けた公式文書です。
SNSや会話のノリは完全に排除し、硬質な文体を意識してください。

3. 「引用」こそが知性の証明

他者の研究や主張を適切に引用できるかどうかが、学部生と院生の分水嶺です。

初心者は、権威付けのために引用を使いがちです。
しかし、正しい引用は議論の整理のために使います。

「A氏は〇〇と主張している(出典)。
一方で、B氏は××と反論している(出典)。
本研究では、Cという観点からB氏の説を支持する」

このように、自分の立ち位置を明確にするために先行研究を配置します。

出典(著者名・発行年)を明記しない文章は、
どれほど内容が良くても「盗用」または「根拠のない主張」と見なされます。

まとめ:文章力は「才能」ではなく「型」

アカデミック・ライティングに文学的な才能は不要です。
必要なのは、ルール(型)を守る几帳面さだけです。

書き上がった原稿をチェックしてください。
「思う」を消す。
「なので」を直す。
出典を入れる。

それだけで、あなたの原稿は見違えるほど知的で、説得力のある文章に生まれ変わります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。