「今年の入試は筆記試験がなく、事前の課題論文(レポート)提出のみです」
この募集要項を見て、「ラッキー! 家でゆっくり調べて書ける」と喜んでいる受験生がいたら、今すぐその認識を改めましょう。
持ち帰り試験(テイクホーム・イグザム)は、会場試験よりもはるかに難易度が高い試験です。
なぜなら、制限時間と記憶力という制約がない分、「論理の完成度」と「オリジナリティ」の要求水準が跳ね上がるからです。
ネットや本を見ながら書けるということは、教授もそれを前提に採点するということです。「教科書のまとめ」レベルの回答は、即座に不合格になります。
今朝は、持ち帰り試験で絶対にやってはいけないことと、高評価を得るためのポイントを解説します。
1. コピペチェッカーは「見ている」
まず、絶対に避けるべきは「盗用(剽窃)」の疑いです。
現在、ほぼすべての大学院で強力な「剽窃検知ソフト(Turnitinなど)」が導入されています。ネット上の記事や過去の論文と照合し、一致率が〇〇%を超えるとアラートが出る仕組みです。
「コピペなんてしないよ」と思っていても、教科書の定義をそのまま写したり、ネットの要約を少し変えただけの文章を書くと、意図せず「クロ」と判定されることがあります。
これを防ぐ唯一の方法は、「引用のルール」を厳守すること、そして次項で述べる「具体例」を入れることです。
2. 「自分の事例」で上書きする
ネットや本に載っていないこと。それは「あなたの具体的な経験(事例)」です。
教科書的な理論を説明した後、必ず自分独自の事例を差し込んでください。
教科書的記述: 「リーダーシップには、変革型と取引型の二種類がある(Bass, 1985)。」
独自の事例: 「私の勤務する組織において、A氏は前者のスタイルで改革を推進したが、B氏は後者のスタイルで部下のモチベーションを維持した。この事例から、状況に応じた使い分けの重要性が示唆される。」
この「私の勤務する組織において〜」以降は、世界中のどこを探しても載っていない、あなたオリジナルの文章です。
これがある限り、コピペ判定されることはあり得ません。理論を自分の現実に引き寄せて語る。これが「自力で考えた痕跡」です。
3. 「批判」を加える
もう一つのオリジナリティの出し方は、既存の理論に対して「批判(Critique)」を加えることです。
「教科書にはこう書いてある。しかし、現代の〇〇という環境下では、この理論は通用しないのではないか?」
単なる「まとめ」はAIでもできます。
AIや教科書が言わない「批判的視点」を一行入れるだけで、あなたの回答書には人間的な知性が宿ります。
まとめ:完璧な答案はいらない、鋭い答案を
会場試験なら、多少の論理破綻や誤字脱字は「時間がなかったから」で許されます。
しかし、持ち帰り試験では一文字一文字、推敲を重ねてください。
「これはどこかの本の受け売りになっていないか?」
「私にしか書けない視点は入っているか?」
その自問自答の深さが、そのまま点数になります。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



