「言いたいことはわかるけど、なんでそうなるの?」
採点官にそう思われたら、その小論文は失敗です。
これを「論理の飛躍」と言います。

あなた自身の頭の中では繋がっていても、文章に書かれていなければ、読み手には伝わりません。
AからDへ一気にジャンプしてはいけません。A→B→C→Dと、階段を一段ずつ登る必要があります。

1. 飛躍の具体例

飛躍あり: 「日本は少子化が進んでいる。だから、移民を受け入れるべきだ。」
(えっ、なんで急に移民? 他の方法はないの?)

飛躍なし: 「日本は少子化が進んでいる。これにより、深刻な労働力不足が予測される。国内の人材だけでは経済規模を維持できない可能性が高い。したがって、即効性のある解決策として、移民の受け入れを検討すべきだ。」

間に「労働力不足」と「国内だけでは無理」というステップ(BとC)が入ることで、初めて「だから移民(D)」という結論に納得感が生まれます。

2. 「当たり前」を省略しない

受験生が陥りやすいのが、「これくらい常識だから書かなくてもわかるだろう」という思い込みです。
しかし、小論文は「その常識をあえて言語化して説明する能力」を試す試験です。

「環境を守るべきだ」
なぜ?
「人間が生きられなくなるからだ」

当たり前ですが、この「なぜなら」を書けるかどうかが勝負です。
読み手(採点官)を「何も知らない子供」だと思って、丁寧に説明してください。

3. 「Why?(なぜ?)」と「So what?(だから何?)」

推敲する時、自分の文章にこの2つのツッコミを入れてください。

理由が飛んでいる時は「Why?(なんでそうなるの?)」

結論が繋がらない時は「So what?(で、結局どうなるの?)」

この自問自答を繰り返すことで、階段の「抜け」が見つかります。
「AだからB。BだからC。CだからD。」
このチェーン(鎖)が一度も切れずに最後まで繋がった時、その文章は「論理的である」と評価されます。

まとめ:書かれていないことは、伝わらない

採点官は、あなたの頭の中にある前提や行間を推測してはくれません。
評価できるのは、答案に「書かれていること」だけです。
だからこそ、結論だけで済ませず、
なぜそう言えるのか(根拠)/どう考えたのか(道筋)を、丁寧に文章化してください。
「少し丁寧すぎるかな?」と思うくらいが、ちょうど良いのです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。