「私は賛成だ。理由はAだ。理由はBだ。だから賛成だ。」
間違いではありませんが、これでは「深み」がありません。
一方的に自分の意見だけをまくし立てると、
「視野が狭い」「独善的」という印象を与えてしまいます。
評価される小論文には、必ず「譲歩(じょうほ)」というテクニックが使われています。
それは、あえて敵(反対意見)の言い分を認め、その上で切り返すという高等技術です。
1. 最強の型「確かに〜。しかし〜。」
この型を覚えておけば、どんなテーマでも使えます。
賛成の立場の場合:
「確かに、反対派が言うように〇〇というデメリットも懸念される(譲歩)。しかし、長期的には××というメリットの方が大きく、そのデメリットは解消可能である(反論)。したがって、私は賛成である。」
一度「確かに」と相手の意見を受け入れることで、
「私は反対側の意見も理解しています(客観性)」と示すことができます。
その上で「しかし」で切り返すことで、自分の主張の強さが際立ちます。
2. 「想定反論」を自分で潰す
このテクニックの真髄は、読み手(採点官)が心の中で思うツッコミを、先回りして封じる点にあります。
採点官:「でも、コストがかかるよね?」
あなた:「確かに、コストの問題はある。しかし、それは将来への投資と考えるべきだ。」
採点官:「(おっ、わかってるな)」
読み手の頭の中に浮かぶ「?」を、あなたが自ら「!」に変えていく。
これが対話的な文章です。
3. 譲歩は「短く」が鉄則
注意点があります。
「確かに〜」の部分を長く書きすぎないことです。
反対意見を詳しく書きすぎると、
「結局どっちが言いたいの?」と軸がブレてしまいます。
「譲歩は1〜2文、反論はガッツリ」。
このバランスを崩さないようにしてください。
あくまで相手を立てるのは、最後に自分が勝つためです。
まとめ:異なる視点を踏まえて論じる
自分の意見だけを述べる文章は、一面的に見えてしまいます。
他の立場や反論の可能性に触れたうえで、それをどう乗り越えるかを示すことで、論述は一段深まります。
小論文で見られているのは、こうした知的な視野の広さです。
たとえば一行、 「確かに〜という指摘はある。しかし〜」 と補うだけで、文章は格段に成熟して見えます。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



