小論文の減点理由ランキングで常に上位に入るのが、「係り受けのねじれ(主述の不一致)」です。
例文を見てみましょう。

× ねじれ文: 「この問題の原因は、政府の対応が遅れたからです。」

○ 正しい文: 「この問題の原因は、政府の対応が遅れたことにある。」(または「〜対応が遅れたためだ。」)

「原因は」で始まったら、「〜だ(ことにある)」で終わらなければなりません。「〜からです」で終わると、文法的に破綻します。
話し言葉では通じますが、書き言葉では「知性が低い」とみなされます。

1. なぜ「ねじれ」が起きるのか?

最大の原因は、「一文が長すぎること」です。
書き始めの「主語」を忘れたまま、ダラダラと書き続け、最後(述語)につじつまが合わなくなるのです。

悪い例: 「私は、将来子供たちが安心して暮らせる社会を作るためには、環境問題に取り組むことが重要であり、そのために私たち一人ひとりが意識を変えるべきだと思い、ボランティア活動に参加しました。」(長い!)

ここまで長いと、書いている本人も何が主語かわからなくなります。

2. 「ワンセンテンス・ワンメッセージ」の鉄則

解決策はシンプルです。「一文を短く切る」ことです。
一つの文には、一つの情報だけを入れる。

修正後: 「私は、将来子供たちが安心して暮らせる社会を作りたい。そのために重要なのは、環境問題への取り組みだ。私たち一人ひとりの意識変革が必要であると考え、私はボランティア活動に参加した。」

これなら、誰が読んでも意味が通じます。
「一文は40〜60文字以内」を目安にしてください。
「〜が、〜ので、〜して、」と繋げたくなったら、そこで一度「マル(。)」を打つ勇気を持ってください。

3. 見直しは「最初と最後」だけを見る

書き終わった後、すべての文の「主語」と「述語」だけを線で結んでチェックしてください。

「私の考えは」……「賛成する。」(×)→「賛成だ。」(○)

「重要な点は」……「指摘したい。」(×)→「〜ということだ。」(○)

この点検作業をするだけで、文章のクリアさは劇的に向上します。

まとめ:短さは正義

文豪のような長い複文を書く必要はありません。
短く、シンプルな文を積み重ねる。
それが、論理的な文章への最短ルートです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。