大学院入試の面接では、ときに厳しい言葉や踏み込んだ質問を受けることがあります。

  • 「本当にこの研究を続けていけますか?」
  • 「その成績で大学院の研究についていけると思いますか?」
  • 「先ほどの説明と少し矛盾していませんか?」

こうしたやり取りに出会うと、戸惑ったり不安になったりするかもしれません。
しかし多くの場合、面接官が確認したいのは、

  • 指摘を受け止める姿勢
  • 冷静に考え、説明できる力
  • 研究活動に必要な粘り強さ

といった研究者としての基礎的な資質です。


1. 感情ではなく、冷静さを示す

厳しい指摘を受けたとき、最も大切なのは落ち着いた対応です。

避けたい反応

  • 感情的になる
  • 黙り込む
  • 早口で言い訳を重ねる

望ましい反応

  • 相手の指摘を落ち着いて聞く
  • 一呼吸おいて整理して答える
  • 穏やかな口調で説明する

冷静な受け答えは、研究現場で必要な対話力の証明にもなります。


2. 指摘を受け止めてから説明する

意見を否定されたように感じたときは、まず相手の指摘を受け止め、その上で自分の考えを補足しましょう。

回答例

「ご指摘の通り、学部時代の成績は決して十分とは言えません。
当時は〇〇の活動に多くの時間を割いていました。
しかしその経験を通じて集中力と継続力を身につけ、3年次以降は研究に重点的に取り組みました。
大学院では、この経験を活かして研究に専念したいと考えています。」

このように、

  • 事実を受け止める
  • 背景を説明する
  • 今後の姿勢を示す

という流れで答えると、前向きな印象になります。


3. 困難への向き合い方を伝える機会と考える

厳しい質問は、あなたのストレス耐性や粘り強さを知る機会でもあります。

「研究には困難が伴うことは承知しています。
これまで〇〇の課題に直面した際にも、試行錯誤を重ねて乗り越えてきました。
大学院でも粘り強く取り組んでいきたいと考えています。」

このように答えることで、研究に必要な持続力を伝えることができます。


まとめ:厳しい質問は対話力を示すチャンス

厳しい言葉に出会ったときは、評価されている最中だと考えてみてください。

  • 落ち着いて受け止める
  • 整理して説明する
  • 前向きな姿勢を示す

大学院での研究は、議論や指摘を通じて深まっていくものです。
その対話を前向きに受け止められる姿勢は、大きな強みになります。

自分の考えを丁寧に言葉にしながら、落ち着いて対話を続けていきましょう。
その姿勢は、きっと面接官にも伝わります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。