ここまで、スライドの構成やデザインについて考えてきました。
いよいよ次は、完成したスライドを実際の発表に備えて仕上げる段階です。

このタイミングで意識しておきたいのが、アニメーションの使い方です。

PowerPointやCanvaには、文字が回転したり、ページがめくれるように切り替わる演出が用意されています。
しかし大学院入試(院試)のプレゼンでは、こうした演出は必ずしも必要ではありません。

むしろ、内容を正確に伝えることを優先したシンプルなスライドの方が、聞き手の理解を助けます。


1. アニメーションは必要最小限にする

スライドの基本はアニメーションなしでも問題ありません。

もし使う場合でも、

クリックすると箇条書きが一つずつ表示される

といったシンプルな表示方法で十分です。

これにより、聞き手が先に内容を読んでしまうのを防ぎ、話している内容に集中してもらいやすくなります。


2. PDFに書き出して表示を確認する

発表当日は、自分のパソコンではなく、会場のパソコンでスライドを表示することもあります。

その場合、PowerPointのバージョンやOSの違いによって、

  • フォントが変わる
  • レイアウトが崩れる
  • アニメーションが正常に動かない

といったことが起こる可能性があります。

そのため、スライドをPDF形式でも保存し、

・アニメーションがなくても内容が理解できるか
・文字や図の配置が崩れていないか

を確認しておくと安心です。


3. フォント設定も確認しておく

特殊なフォントを使っている場合、他のパソコンでは同じフォントが入っていないことがあります。

その結果、別のフォントに自動的に置き換わり、レイアウトが崩れてしまうことがあります。

PowerPointを使う場合は、保存時に

フォントをファイルに埋め込む

という設定を確認しておくと安心です。

あるいは、最初から一般的なフォントを使うことで、この問題を避けることもできます。


まとめ:仕上げの確認で安心して本番を迎える

スライドが完成したら、次の点を確認しておきましょう。

  • アニメーションは必要最小限になっているか
  • PDFでもレイアウトが崩れていないか
  • フォントが正しく表示されるか

こうした最終チェックを行うことで、本番でも落ち着いてプレゼンに集中できます。

スライド作成は、完成して終わりではありません。
本番の環境でも問題なく表示されるかを確認することが、安心して発表するための最後の準備になります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。