研究計画やビジネスモデルを説明するとき、長い文章をスライドに書いてしまうことがあります。

「AがBに影響し、それが原因でCが起き、最終的にDという結果になる」

このような説明を文章で書くと、聞き手は内容を一つずつ読み解かなければなりません。

一方で、同じ内容をで表すと、理解のスピードは大きく変わります。

なぜなら、人は文章を「読む」のに対して、図は「見るだけで理解」できるからです。

大学院入試(院試)のプレゼンでも、複雑な関係を説明する場面では図解が非常に効果的です。


1. 矢印で関係性を示す

図解で最もよく使われる要素が矢印です。

矢印は、さまざまな関係をシンプルに表現できます。

  • 直線矢印 →:順序、原因と結果
  • 双方向矢印 ↔:相互作用、相関関係
  • 円形矢印 ⟳:循環、フィードバック

文章で「影響を与える」「関係がある」と書く代わりに、矢印でつなぐだけでも理解しやすくなります。


2. 枠でグループを整理する

図解では、情報のまとまりを示すことも重要です。

関連する要素を四角い枠で囲むだけで、聞き手は

「この要素は同じグループなのだな」

とすぐに理解できます。

例えば、

  • 研究背景
  • 研究方法
  • 期待される成果

といった要素を整理して配置することで、スライド全体の構造が分かりやすくなります。

この整理の仕方自体が、論理的に考えていることの証明にもなります。


3. グラフは「変化」を伝えるために使う

グラフを使う場合、単にデータを並べるだけでは不十分です。

大切なのは、

「どこを見てほしいのか」

を示すことです。

例えば、

  • 急激に増えている部分
  • 2つのデータの差
  • 重要な変化のタイミング

こうしたポイントに、丸や矢印で印をつけると理解しやすくなります。

グラフは単なるデータの提示ではなく、そのデータから何が読み取れるのかを伝えるための道具です。


まとめ:図解は理解を一瞬で助ける

プレゼンでは、文章で説明するよりも、

  • 矢印で関係を示す
  • 枠でグループ化する
  • グラフで変化を見せる

といった図解の方が、聞き手に伝わりやすいことがあります。

スライドを作るときは、

「この説明は図にできないか?」

と考えてみてください。

文章を図に置き換えるだけで、プレゼンの理解度は大きく変わります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。