スライドを作るとき、多くの人が「空いている部分」を不安に感じます。

「何か書かないと情報が少なく見えるのではないか」
「空白があると未完成に見えるのではないか」

こうした気持ちから、文字や図をどんどん追加してしまうことがあります。

しかし実際には、余白(ホワイトスペース)はプレゼンの分かりやすさを高める大切な要素です。

大学院入試(院試)のプレゼンでも、余白を意識したスライドは読みやすく、聞き手の理解を助けます。


1. 視線の休まる場所を作る

スライド全体に情報が詰まっていると、聞き手は

「どこを見ればいいのだろう」

と迷ってしまいます。

逆に、余白があると重要な情報が自然と目に入りやすくなります。

余白は単なる空きスペースではなく、重要な情報を引き立てるための空間と考えると分かりやすいでしょう。


2. スライドの外側に余白を確保する

文字や図を画面の端ぎりぎりまで配置すると、スライド全体が窮屈に見えてしまいます。

そのため、スライドの上下左右には一定の余白(マージン)を残すようにしましょう。

目安としては、

画面の外側5〜10%程度

を余白として確保すると、全体のバランスが整いやすくなります。

余白が整っているだけで、資料全体に落ち着いた印象が生まれます。


3. 行間を広げて読みやすくする

箇条書きなどで文字を並べる場合も、行間を少し広げるだけで読みやすさが大きく変わります。

文字が詰まりすぎていると、スライド全体が重たい印象になります。

一方で適度な行間があると、

・情報が整理されて見える
・重要なポイントが把握しやすい

という効果があります。


まとめ:余白は情報を引き立てる

分かりやすいスライドは、情報量が多いものではありません。

むしろ、

  • 重要な情報を絞る
  • 余白を意識して配置する
  • 読みやすい間隔を保つ

といった工夫によって、聞き手の理解を助けています。

スライドを確認するときは、一度少し離れて全体を眺めてみてください。

もし画面が文字で埋め尽くされているように見えるなら、情報を減らす余地があるかもしれません。

余白を活かしたスライドは、伝えたいメッセージをよりはっきりと届けてくれます。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。