スライド作成では、内容や構成に意識が向きがちですが、フォント(書体)もプレゼンの印象を左右する重要な要素です。

大学院入試(院試)のプレゼンでは、審査員が短時間でスライドを理解できることが大切です。
そのため、フォント選びは「好み」ではなく、読みやすさと統一感を基準に考える必要があります。


1. 基本は視認性の高いゴシック体

プロジェクターやモニターで表示されるスライドでは、装飾の少ないゴシック体が最も読みやすいと言われています。

日本語フォントの例

  • メイリオ
  • 游ゴシック
  • Noto Sans JP

これらは文字の太さのバリエーションがあり、タイトルや本文の区別をつけやすいという特徴があります。

英語フォントの例

  • Arial
  • Helvetica
  • Segoe UI

いずれも装飾が少なく、世界中の学会やビジネス資料でもよく使われるフォントです。


2. 明朝体は使い方に注意する

明朝体は文章を読むには適したフォントですが、スライドでは注意が必要です。

横線が細いため、プロジェクターの解像度によっては文字がかすれて見えることがあります。

もし使う場合は、

タイトルなど大きな文字に限定する

といった使い方が安心です。

本文や説明文は、読みやすいゴシック体に統一すると安定したデザインになります。


3. 文字サイズで情報の階層を作る

スライドの文字サイズは、役割ごとに整理しておくと見やすくなります。

  • タイトル(大):32pt以上
  • 本文・メインメッセージ(中):24pt以上
  • 補足・出典(小):14〜18pt

これより小さい文字は、後ろの席から見えにくくなることがあります。

サイズにメリハリをつけることで、聞き手は重要なポイントを自然に把握できます。


まとめ:フォントは「統一」と「読みやすさ」が基本

スライドのフォントを整えるだけで、資料の印象は大きく変わります。

ポイントは次の3つです。

  • 読みやすいゴシック体を基本にする
  • フォントの種類はできるだけ少なくする
  • 文字サイズで情報の階層を作る

フォントを統一することで、スライド全体に落ち着いた一貫性が生まれます。

プレゼン資料を作るときは、まず使用するフォントを決め、
最後まで同じルールで作成することを意識してみてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。