スライドを作るとき、多くの受験生が同じ失敗をしてしまいます。
それは、スライドを詳しい説明書のようにしてしまうことです。
1枚のスライドに長い文章が並び、
グラフや図がいくつも詰め込まれている。
こうしたスライドは、一見すると情報量が多くて良さそうに見えます。
しかし実際には、聞き手の理解を妨げてしまうことが少なくありません。
理由はシンプルです。
人は「読むこと」と「話を聞くこと」を同時に処理するのが苦手だからです。
聞き手がスライドの文章を読んでいる間、あなたの説明は頭に入りません。
逆に、あなたの話に集中しようとすると、スライドの文字はほとんど見られません。
だからこそ、大学院入試(院試)のプレゼンでは、スライドを「看板」のように使う意識が大切です。
一瞬見ただけで意味が伝わる。
そのレベルまで情報を絞ることが、分かりやすいスライドの基本になります。
1. 1スライド1メッセージを意識する
スライド1枚に詰め込む内容は、できるだけ1つのポイントに絞ります。
例えば、
「研究背景」と「研究目的」
を同じスライドに入れるより、
- スライド1:研究背景
- スライド2:研究目的
のように分けた方が、聞き手は理解しやすくなります。
スライドの枚数が増えることよりも、情報が詰まりすぎることの方が問題です。
2. スライドの文字はキーワード中心にする
スライドに長い文章を書く必要はありません。
文章はあなたが話すものであり、スライドは話の要点を示すものです。
例えば、
「この研究では〇〇の課題を解決することを目的としています」
という文章を書く代わりに、
研究目的:〇〇課題の解決
というように、短い言葉で示します。
目安としては、1スライド20〜30文字程度を意識すると、情報が整理されやすくなります。
3. 視線の流れを意識して配置する
人の視線は、画面の中を一定のパターンで動くと言われています。
多くの場合、
左上 → 右 → 下
という流れで見ていきます。
そのため、
- 左上に結論
- 中央に図やキーワード
- 下部に補足情報
というように配置すると、内容が自然に伝わりやすくなります。
まとめ:スライドは「引き算」で作る
分かりやすいプレゼンのスライドは、情報が多いものではありません。
むしろ、
・1スライド1メッセージ
・キーワード中心のテキスト
・視線の流れを意識した配置
といったシンプルな設計がされています。
スライドを作るときは、
「この情報は本当に必要か?」
と自分に問いかけてみてください。
不要な要素を削ぎ落とすことで、あなたのプレゼンの伝わりやすさは大きく変わります。
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志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。


