「読みやすい文章」と「読みにくい文章」の違いの一つは、文章のリズムにあります。

一文が長く続きすぎると、論理の流れが追いにくくなり、読み手に負担を与えてしまいます。
一方、適切な区切りと読点がある文章は、内容が自然に理解できます。

推敲の最終段階では、この「読みやすさのリズム」を整えることが大切です。

1. 心の中で音読してみる

試験会場では声に出せませんが、心の中で文章を読み上げてみましょう。

  • 途中で息苦しく感じないか
  • 読みづらく引っかかる箇所はないか

もし読みづらいと感じたら、その文は長すぎる可能性があります。

「〜が」「〜ので」「〜して」と続く部分は、文を分けることで読みやすくなります。
目安として、一文は長くても60文字程度に収めると理解しやすくなります。

2. 読点(、)は意味の区切りに置く

読点は単なる息継ぎのためではなく、意味のまとまりを示す役割があります。

例:

× 私は、昨日、駅で、友人に、会った。
○ 私は昨日、駅で友人に会った。

意味のまとまりで区切ることで、文章の流れが自然になります。

特に次の位置に読点を置くと、構造が分かりやすくなります。

  • 接続語の後(しかし、したがって、その結果、など)
  • 長い主語の後

3. 接続語と文末の対応を確認する

音読すると、論理の違和感にも気づきやすくなります。

  • 「なぜなら」と書いたのに理由が続いていない
  • 「決して」と書いたのに否定表現になっていない

こうした違和感に気づいたら、文の構造を整えましょう。

まとめ:整ったリズムが理解しやすさを生む

小論文は論理的な文章ですが、読みやすさも重要な要素です。

・一文を適切な長さにする
・読点を意味の区切りに置く
・音読で流れを確認する

これらを意識することで、内容がより伝わりやすくなります。

最後の仕上げとして文章のリズムを整え、読み手にとって理解しやすい答案へと仕上げていきましょう。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。