試験開始の合図とともに、すぐに書き始めたくなるかもしれません。

しかし、小論文や作文では、最初の数分を考える時間に使うことで、文章全体がぐっと書きやすくなります。

設計図を描いてから家を建てるように、文章も構成を整えてから書き始めると、迷わず最後まで書き切ることができます。

1. 最初に「構成メモ」を作る

試験が始まったら、問題用紙の余白や下書き用紙に、次のポイントを書き出してみましょう。

  • 結論:自分の主張・テーマ
  • 理由:なぜそう考えるのか(2〜3点)
  • 具体例:使うエピソードや事例のキーワード
  • まとめ:最後に伝えたい着地点

このメモが、文章全体の道しるべになります。

2. 文字数の配分を決める

構成ができたら、それぞれのパートに使う分量の目安を決めておくと安心です。

800字の場合の一例

  • 序論:100字(テーマ提示と結論)
  • 本論①:200字(理由)
  • 本論②:300字(具体例)
  • 結論:100字(まとめと今後への視点)
  • 予備:100字(調整用)

あらかじめ配分を決めておくことで、書き進める中での迷いが減り、時間配分もしやすくなります。

3. 最初の数分が、その後の書きやすさを支える

「早く書き始めなければ」と焦る必要はありません。

最初に構成を整えておくことで、途中で書き直す必要が減り、結果としてスムーズに書き進めることができます。

周囲の音に気を取られず、自分のペースで準備を整えることが大切です。

まとめ:考えてから書くと、安心して進められる

文章を書く前に構成を整えることは、遠回りではなく、完成度を高める近道です。

最初の数分で道筋を描いておけば、あとはその流れに沿って書いていくだけ。
落ち着いて取り組むことが、読みやすく説得力のある答案につながります。

試験の最初の時間を、自分の考えを整理するための大切な準備時間として活用してみてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。