書類を封筒に入れ、郵便局で書留の手続きを終えたあなた。
「やっと終わった……」と安堵しているところ、水を差すようで申し訳ありませんが、一つ確認させてください。

「提出したすべての書類のコピー(控え)は手元にありますか?」

もし「あ、忘れた」という人がいたら、今すぐ郵便局に戻って回収するか、記憶が新しいうちに全文を書き出してください。

1. 面接官は書類の内容から質問する

面接試験(口述諮問)において、教授の手元にあるのは、あなたが提出した書類だけです。
彼らは、あなたの記憶力を試すために質問するのではなく、「書類に書いてあることの真意」を問うために質問します。

教授: 「志望理由書の2行目に『現場の課題』とあるけど、具体的にどういうこと?」
あなた: 「えっと……(何て書いたっけ?)」

この沈黙は致命的です。
自分が書いた文章を一言一句覚えていないと、即座に答えられません。

さらに最悪なのは、「書類に書いたことと、違うことを喋ってしまう(矛盾)」ことです。
「書いてあることと言ってることが違うね。どっちが本当?」と突っ込まれた瞬間、信頼は崩壊し、不合格が決まります。

2. 自分自身の「最初の読者」になる

提出後の1週間は、徹底的な「読み込み」の時間です。
自分の書類を、赤の他人になったつもりで読んでください。

「ここは論理が飛躍しているな(きっと突っ込まれる)」

「この専門用語、定義があやふやだな(定義を聞かれる)」

コピーを見ながら、蛍光ペンを引き、想定質問を書き込んでいく。
この作業こそが、最強の面接対策です。

予備校の模擬面接でも、受講生には必ず「提出した書類のコピー」を持参させます。それがなければ指導ができないからです。

3. 「一貫性」を肉体化する

面接の本番では、極度の緊張状態に置かれます。
その中で、書類の内容と矛盾しない回答をするには、内容を脳に刷り込み、「肉体化」しておく必要があります。

「私はこの計画書で、こういう世界観を提示したんだ」
その軸が定まっていれば、どんな変化球の質問が来ても、軸ブレすることなく打ち返すことができます。

コピーは「台本」です。役者が台本を捨てて舞台に上がれますか?
合格発表の日まで、そのコピーをお守りのように持ち歩いてください。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。