「専門的な内容だから、素人に見せても意味がない」
そう思って、誰にも見せずに一人で推敲していませんか?

それは大きな間違いです。
大学院入試の書類作成において、最大の敵は「知識の呪縛(Curse of Knowledge)」です。
自分は詳しく知っているから、相手も知っている前提で書いてしまう。論理の飛躍に気づかない。
この「独りよがり」な文章を矯正できるのは、指導教官でも予備校講師でもなく、「あなたの家族や、専門外の友人」です。

1. 専門家は「脳内補完」してしまう

予備校講師や、その分野の先輩に見せると、彼らは知識があるので、少々説明が不足していても「あー、あれのことね」と脳内で補完して読んでしまいます。
その結果、「論理の穴」が見過ごされることがあります。

しかし、実際の入試で面接官となる教授全員が、あなたの狭い専門分野に精通しているとは限りません。
隣の領域の教授も面接官になります。彼らに伝わらなければ、合格点には届きません。

2. 「おばあちゃんテスト」をしよう

アインシュタインは言いました。「6歳の子供に説明できなければ、理解したとは言えない」。
あなたの研究計画書を、専門外の友人や家族(極端に言えばおばあちゃん)に読ませてみてください。

「内容はわからなくていい。『話が繋がっているか(論理)』だけ見てほしい」と伝えます。

「ここ、急に話が変わった気がする」

「この言葉の意味がわからない」

「で、結局何がしたいの?」

素人のこの感覚は、100%正しいです。
素人が躓くところは、プロの教授も「不親切な文章だな」と感じるところです。
専門用語を使いすぎず、誰が読んでもロジックが通じるか。この「ユニバーサルなわかりやすさ」が、知性の証明です。

3. 「批判」を歓迎する

人に見せると、痛いところを突かれます。「全然わからない」と言われるかもしれません。
そこでムッとしてはいけません。
「わからない」と言わせてしまった自分の筆力不足を恥じてください。

提出前に恥をかけばかくほど、本番での生存率は上がります。
「なるほど、ここが伝わらないのか」という発見は、合格への金言です。
孤独に修正し続けるのではなく、恥を忍んで他人に見せる。その勇気が、独りよがりな書類を「伝わる書類」へと進化させます。

まとめ:客観性こそが研究の魂

研究とは、主観的な思い込みを排し、客観的な事実を積み上げる作業です。
自分の文章すら客観視できない人に、研究ができるはずがありません。

「第三者の目」というフィルターを通すこと。
それは、あなたの書類から「ノイズ(独りよがり)」を取り除き、純度の高い「論理」だけを残すための、最後の濾過作業です。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。