課題論文でよくある悩み。それは「指定文字数が埋まらない」ことです。
「2000字程度」とあるのに、書いてみたら1200字で終わってしまった。「言いたいことは全部書いたし、これ以上書くことがない……」


アカデミックな世界では、指定文字数は「制限」であると同時に「要求(これくらい語るべきことがあるはずだ)」でもあります。
一般的に、指定の9割(2000字なら1800字)
は埋めるのがマナーであり、合格ラインです。

文字数が足りないのは、話が「浅い」と思われてしまいます。無理やり引き伸ばすのではなく、論を「深く」することで文字数を埋めるテクニックを伝授します。

1. 言葉を「定義」する

文字数が少ない人は、重要なキーワードを雰囲気で使っています。
例えば「グローバル化」という言葉。これを定義するだけで、200文字は稼げます。

「本稿における『グローバル化』とは、単なる国境を越えた経済活動の拡大(定義A)だけでなく、文化や価値観の混交によるアイデンティティの変容(定義B)も含むものとして定義する。なぜなら〜」

このように、主要な用語について「私はこう定義して使います」という宣言を入れる。これは文字数稼ぎではなく、論文の厳密性を高めるために必須のプロセスです。

2. 「反論」を想定して潰す

自分の主張を一方的に書くだけだと、短くなります。
あえて「反対意見」を登場させ、それを論破するパラグラフを入れてください。

「もちろん、〇〇という反論も考えられるだろう。確かに短期的な視点ではその指摘は正しい。しかし(But)、長期的な視点に立てば、やはり××という私の主張が妥当である。その理由は〜」

この「譲歩(確かに〜)からの逆接(しかし〜)」の構文は、論理の厚みを増し、かつ文字数を大幅に(かつ意味のある形で)増やすことができます。

3. 具体例を「描写」する

事例を挙げる際、「例えばA社のような事例がある」と一言で終わらせていませんか?
その事例を、映像が浮かぶくらい詳細に描写してください。

Before: 「クレーム対応の失敗事例がある。」

After: 「ある顧客からの問い合わせに対し、担当者がマニュアル通りの対応に終始した結果、顧客の感情的な反発を招き、SNSでの炎上に発展した事例がある。ここでは、事実確認の遅れと、共感的態度の欠如が複合的に作用しており〜」

具体例(エピソード)は、読者の理解を助け、説得力を高めます。ここをケチらずに書くことで、文章はリッチになります。

まとめ:水増しをするな、解像度を上げろ

「とても」「非常に」といった修飾語で水増しするのはやめましょう。教授にはすぐバレます。
文字数を増やすとは、思考の解像度を上げることです。

定義する。反論する。描写する。
この3つを行えば、2000字などあっという間に溢れてしまいます。むしろ「削るのに苦労する」状態になって初めて、合格レベルの思考密度に達したと言えるのです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。