データの読み取り(分析)ができたら、次はいよいよ「考察(なぜそうなったのか)」です。
ここはセンス勝負ではありません。
手順さえ押さえれば、誰でも“筋の通った考察”を作れます。
おすすめの考え方はシンプルです。
「データ(事実)」+「背景知識(あなたの知識)」=「推論(仮説)」
この式に当てはめて書くだけで、説得力のある考察が自然にまとまります。
1. 知識の引き出しを開ける
例えば、「日本のコメの消費量が減っている」というグラフがあったとします。
このときに使うのは、あなたがすでに知っている“背景のヒント”です。
- 食生活の多様化(パンやパスタなどの普及)
- 共働き世帯の増加(手軽な食品へのニーズ)
- 人口減少
あとは、データと知識をつなげて一文にします。
例:
「コメの消費減少の背景には、食生活の多様化に加え、共働き世帯の増加による『時短料理』へのニーズの高まりが影響していると推察される。」
ポイントは、「思いついた知識を並べる」のではなく、
データの動きを説明できる知識を選んで結びつけることです。
2. 「断定」ではなく「推量」で書く
図表は「変化」を示してくれますが、原因までは直接書いていません。
だからこそ、語尾は“推量”にしましょう。
使いやすい推量表現
- 〜と考えられる
- 〜と推察される
- 〜という可能性が示唆される
こうした表現を使うと、
「データにもとづいて、筋道立てて推測している」という姿勢が伝わります。
3. 解決策(未来)へつなげる
原因を考察したら、最後は「未来」の話で締めくくると答案がきれいにまとまります。
例:
「食生活の変化が背景にあると考えられる。したがって、コメの消費拡大のためには、現代のライフスタイルに合わせた新商品の開発や、簡便な調理提案の強化が有効だろう。」
おすすめは、この時系列です。
- 過去:データ(何が起きたか)
- 現在:原因の考察(なぜ起きたか)
- 未来:対策・提言(これからどうするか)
この流れに沿って書くだけで、図表問題の文章は読みやすく、説得力も出ます。
まとめ:データは「ヒント」になる
図表問題は、当てものではありません。
データという「ヒント」を手がかりに、あなたの知識を使って“筋の良い仮説”を組み立てる問題です。
大切なのは、完璧な正解を言い当てることではなく、
「このデータから、こう考えるのが自然だ」と説明できることです。
ぜひ、自分の推論を採点官に届けるつもりで書いてみてください。
「このデータから、こんな背景が見えてきませんか?」と。
志樹舎
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



