研究計画書の中で、最も差がつき、最もアカデミックな基礎体力が問われるパート。
それが先行研究の検討(文献レビュー)です。

「自分のアイデアは独創的だから、過去の研究は関係ない」
「探したけれど、似た研究は見つからなかった」

この発想は非常に危険です。

「先行研究がない」という主張は、多くの場合、
探し方が不十分であるか、研究する価値が伝わっていないかのどちらかと受け取られます。

教授にとっては、「この分野の蓄積を理解していない」と映ってしまいます。

1. 研究は積み重ねの上に成り立つ

研究とは、これまで積み重ねられてきた知の上に、新たな視点を加える行為です。

先行研究の整理は、単なる読書感想ではありません。
「この分野では、ここまでが明らかになっている」という現状認識を示す作業です。

これを示さずに研究目的だけを書くと、根拠のない主張に見えてしまいます。

2. 基本の型は「整理」と「不足の指摘」

文献レビューの基本構造は次の流れです。

これまでの研究では、A氏やB氏によって〇〇が明らかにされている。
しかし、これらの研究は△△の条件に限定されており、□□の視点は十分に検討されていない。
そこで本研究では、この□□に焦点を当てる。

この「しかし」以降が、あなたの研究の新規性を示す部分になります。

3. 文献を並べるだけでは評価されない

読んだ文献を順番に紹介するだけでは、単なるカタログになります。

重要なのは、文献をあなた自身の視点で整理することです。

立場の違いで分類する
時系列で整理する
分析手法ごとに分ける

このように構造化することで、分野全体の見取り図を描くことができます。

まとめ:先行研究は味方になる

先行研究は、あなたの独自性を妨げるものではありません。

これまでの研究があるからこそ、「まだ明らかになっていない部分」が見えてきます。

その積み重ねを理解した上で、自分の立ち位置を示すことが、説得力のある研究計画書につながります。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。