「作文」と「小論文」。
似ているように見えますが、求められているものはまったく異なります。
違いを一言で言うと、
作文=感想を書くもの
小論文=論(意見+理由)を書くもの
この違いを理解するだけで、答案の方向性は大きく変わります。
1. 作文は「感じたこと」を伝える文章
作文では、体験や出来事を通して、あなたが何を感じたのかが中心になります。
・どんな経験をしたのか
・そのとき何を思ったのか
・そこから何を学んだのか
つまり、あなた自身の気づきや成長が主役です。
例:
「文化祭の準備では意見がぶつかり悔しい思いをした。しかし話し合いを重ねる中で、相手の考えを理解する大切さを学んだ。」
体験 → 感情 → 学び、という流れが基本になります。
2. 小論文は「意見+理由」で構成する文章
小論文では、自分の考えを筋道立てて説明することが求められます。
必須となるのは次の2つです。
- 意見(結論)
- 理由(根拠・説明)
例:
「日本は高齢化が進んでいるため、地域医療の強化が必要である。なぜなら高齢者は通院が困難になりやすく、身近な医療体制が生活の質を左右するからだ。」
このように、主張 → なぜなら → 説明の構造が不可欠です。
3. 感想だけでは小論文にならない
小論文でよくある失敗は、「思いました」「大切だと思います」で終わってしまうことです。
× 小論文として弱い例
「環境問題は大切だと思いました。」
○ 小論文として成立する例
「環境問題への対策は急務である。なぜなら気候変動は農業生産や災害リスクに直接影響を及ぼすからだ。」
理由があるかどうかが決定的な違いです。
4. どちらを書く試験なのかを見極める
設問に次のような言葉がある場合は、求められている文章が異なります。
作文型
・あなたの経験を書きなさい
・感じたことを述べなさい
小論文型
・あなたの考えを述べなさい
・理由を挙げて論じなさい
設問の指示を正しく読み取ることが、評価を安定させる第一歩です。
まとめ:違いは「論」があるかどうか
作文は、体験を通した感想や気づきを書く文章。
小論文は、意見と理由で考えを示す文章です。
どちらが良い・悪いではなく、目的が違います。
出題の意図を理解し、求められている形で書くことが、評価につながります。
まずは設問を読み、「これは感想を書くのか、それとも論を述べるのか」を見極めることから始めてみてください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



