
一橋大学大学院言語社会研究科「第1部門(人文総合)」の入試を具体的に知る
院試専門オンライン予備校「志樹舎」が運営する「院試対策ガイド」をご覧いただき、ありがとうございます。
一橋大学大学院言語社会研究科は、第1部門(人文総合)と第2部門(日本語教育学位取得プログラム)に分かれています。第1部門では、人文科学に関わる幅広い研究を対象としており、一般選抜、社会人選抜、外国人留学生選抜などが設けられています。
これから受験を検討する方は、2028年度入学以降の入試が中心になります。ただし、2028年度入学の具体的な出願期間や試験日程、募集人員などは、対象年度の募集要項が公表されるまでは確定情報として扱うことができません。この記事では、第1部門(人文総合)の入試の仕組みを整理しながら、2028年度入学に向けて今から準備できることを紹介します。
一般選抜・社会人選抜・外国人留学生選抜がある

第1部門には、一般選抜、社会人選抜、外国人留学生選抜があります。元となる入試情報では、出願資格として大学卒業者・卒業見込み者、学士取得者・取得見込み者、外国における16年の課程を修了した方、4年以上の専修学校専門課程を修了した方などが挙げられています。また、個別の入学資格審査によって認められた22歳以上の方も対象となります。
社会人選抜については、出願資格を取得してから5年以上経過していることが条件とされています。外国人留学生選抜については、出願期間開始時点で日本での通算滞在期間が6年未満であることが条件です。
同じ第1部門を受験する場合でも、入試区分によって出願条件や試験内容が異なります。2028年度入学を検討する際は、まず自分がどの入試区分に該当するのかを確認し、対象年度の募集要項で出願資格に変更がないかを確認しましょう。
2028年度入学の日程は最新の募集要項で確認する
2028年度入学の具体的な出願期間、第1次試験、合格発表、第2次試験の日程については、対象年度の募集要項で確認する必要があります。過年度と同じ時期に実施されるとは限らないため、過去の日程をそのまま2028年度の予定として扱わないよう注意しましょう。
第1部門には秋季だけでなく春季募集もありますが、募集時期によって選考方法が同じとは限りません。元となる入試情報では、春季募集について口述試験の日程が示されていましたが、秋季と同じ筆記試験が行われるとは明記されていませんでした。そのため、2028年度についても秋季の試験内容をそのまま春季に当てはめず、それぞれの募集要項を確認することが重要です。
募集人員についても年度によって変更される可能性があります。受験計画を立てる際は、日程だけでなく、募集区分、募集人員、出願資格、試験内容を一つのセットとして確認しましょう。
一般選抜では2つの外国語と論文試験に備える

元となる入試情報では、第1部門の一般選抜の筆記試験は、第一外国語90分、第二外国語60分、論文180分で構成されています。第一外国語は英語・ドイツ語・フランス語・中国語から選択し、第二外国語は英語・ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・ポルトガル語から選択します。
第一外国語と第二外国語では異なる言語を選ぶ必要があります。外国語は短期間で力を伸ばすことが難しいため、2028年度入学を目指す場合は、募集要項の公表を待たずに自分がどの2言語を選択するのか候補を決め、現在の読解力を確認しておくとよいでしょう。
第一外国語は90分、第二外国語は60分と試験時間も異なります。学習時には単語や文法を復習するだけでなく、それぞれの時間内で文章を読み、問題に対応する練習も必要です。論文試験についても180分という時間を意識し、問題を読んで論点を整理する、答案構成を作る、実際に文章を書くという流れを練習しておきましょう。
社会人選抜・外国人留学生選抜は試験内容が異なる
元となる入試情報では、社会人選抜は第一外国語と論文、外国人留学生選抜は日本語試験と論文という構成です。一般選抜で必要となる第一外国語・第二外国語・論文という組み合わせが、すべての入試区分に共通するわけではありません。
そのため、受験勉強を始める前に自分の入試区分を確定させることが重要です。特に社会人選抜では資格取得から5年以上、外国人留学生選抜では日本での通算滞在期間6年未満という条件があるため、試験対策に入る前に出願資格を確認しましょう。
2028年度入学については、これらの条件や試験科目が変更される可能性もあります。対象年度の募集要項が公表されたら、現在進めている対策と最新の試験内容を照らし合わせ、必要に応じて学習計画を調整してください。
研究計画書は4,000字以内で作成する
元となる入試情報では、研究計画書は4,000字以内です。研究計画書では、これまでの学習内容、現在の問題関心、大学院で取り組みたい研究について、つながりが分かるように整理することが重要です。また、補足資料は2点まで添付できるとされています。
まずは自分がこれまで何を学び、そこからどのような疑問を持ったのかを書き出してみましょう。そのうえで、「何を研究したいのか」「なぜそのテーマを研究するのか」「大学院でどのように研究を進めたいのか」という流れを作ります。最初から4,000字に収めるのではなく、必要な要素を書き出してから内容を整理する方法も有効です。
研究計画書は第2次の口述試験にもつながります。文章を完成させた後は、研究テーマや問題意識を短く説明する練習を行い、質問の角度が変わっても自分の言葉で回答できるようにしておきましょう。
指導教員への事前相談は評価とは切り離して考える
元となる入試情報では、秋季募集について指導教員への事前相談が出願締切日まで可能とされています。ただし、事前相談を行ったかどうかは選考や面接の評価に影響せず、教員から研究計画書について具体的な指導を受ける制度でもありません。
相談を検討する場合は、まず公式サイトなどで教員の研究分野や研究業績を調べ、自分の研究テーマとの接点を確認しましょう。そのうえで、自分の研究関心と教員の専門分野が合っているかを確認するという目的で利用することが大切です。2028年度について事前相談が可能な期間や方法は、最新の案内を確認してください。
2028年度入学に向けて今から準備できること

2028年度入学を目指す場合は、まず一般選抜、社会人選抜、外国人留学生選抜のどれを利用するのかを確認します。一般選抜を考えている方は第一外国語と第二外国語の候補を決め、外国語の学習を始めながら、180分の論文試験に向けた基礎的な論述練習も進めましょう。
それと並行して研究テーマを考え、教員の研究分野を確認しながら4,000字以内の研究計画書につながる材料を集めます。研究計画書が固まってきたら、口述試験を意識して内容を声に出して説明する練習も始めます。筆記試験が終わってから口述対策を始めるのではなく、研究計画書の作成と同時に進めることがポイントです。
元となる情報では、入学料282,000円、年間授業料535,800円とされています。2028年度の募集要項が公表されたら、日程、募集人員、出願資格、試験科目、研究計画書の形式、事前相談の扱い、学費などに変更がないかを確認し、それまで進めてきた準備を最新情報に合わせて調整しましょう。
一橋大学大学院の入試日程、出願期間、試験内容、出願資格、必要書類などは年度や研究科、専攻、入試区分によって変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず一橋大学の公式サイトおよび受験する研究科の対象年度の最新の募集要項をご確認ください。
志樹舎
では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
研究計画書から志望理由書・小論文・面接・プレゼン対策まで、どこから手を付けるべきか個別にアドバイスします。
多くの受験生が「もっと早く相談すればよかった」と話されます。
「何から始めればいいか分からない」
「この研究テーマで通用するか不安」
そんな院試受験で迷いや不安がある方は、今すぐ
無料相談
にお申込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。
この記事を監修した人
小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。
代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。
早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。
現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。
ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。



