パッと見で「あ、これは良くない答案だな」とわかるものがあります。
それは、最初から最後まで一度も改行がなく、文字がびっしりと詰まっている「文字の壁」のような答案です。

読み手(採点官)にとって、これほど苦痛なものはありません。
内容は二の次で、「構成力がない」と判断されます。
適切に段落(パラグラフ)を変え、原稿用紙に「白い余白」を作ることは、読み手への親切心であり、論理の区切りを示す重要なサインです。

1. 段落を変える絶対ルール

段落を変える(改行する)ときは、必ず「行頭を1マス空ける」
これは絶対の掟です。
前の段落が行の最後(一番下のマス)で終わったとしても、次の行の一番上は空けて、2マス目から書き始めます。

2. どのくらいの頻度で変えるべきか?

「400字詰め原稿用紙」の場合、目安としては「2〜4回」の段落変えが必要です。

序論(書き出し): 問題提起や意見の提示。

本論(展開): 具体例や理由の説明(ここが長い場合は2つに分ける)。

結論(結び): まとめ。

800字の小論文なら、全部で3〜4段落構成が美しいバランスです。
逆に、1〜2文ごとに頻繁に改行しすぎてスカスカになるのも、「詩を書いているのか?」と思われて減点対象です。

3. 「見た目」で論理を示す

段落を変えるということは、「話の話題(トピック)が変わりましたよ」という合図です。
接続詞(「しかし」「また」「ところで」)が入るタイミングは、段落を変える絶好のチャンスです。

遠目で見ても、「あ、ここで話が切り替わっているな」とわかる。
この「視覚的な構造化」ができている答案は、読む前から「合格の予感」を採点官に与えます。

まとめ:読み手を苦しませない

改行のない文章は、息継ぎのできない水泳のようなものです。
読み手を窒息させないために、適切なタイミングで「改行(ブレス)」を入れてください。
「白いマス目」もまた、あなたの雄弁な言葉の一部なのです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。