「自信作の研究計画書を出したのに、面接にすら呼ばれなかった(書類選考落ち)」
この残酷な結果通知を受け取った時、多くの受験生は「研究テーマが悪かったのか」「レベルが高すぎたのか」と悩みます。

しかし、長年指導してきた経験から言えば、書類選考で落ちる理由の3割は、中身ではありません。
「形式の不備(研究者としてのマナー違反)」です。
内容を読む前に、「これはダメだ」と弾かれてしまう、その地雷ポイントを解説します。

1. 「引用」と「参考文献」の不一致

Day 3でも触れましたが、これは最も嫌われるミスです。
「本文中で(佐藤, 2020)と引用しているのに、巻末の参考文献リストに佐藤の本がない」
あるいはその逆。

これは単なるケアレスミスではなく、「学術的な手続きを軽視する、誠実さに欠ける学生」という烙印を押されます。
研究者にとって、出典の明記は命です。ここがいい加減な人間に、論文を書く資格はないと見なされます。

2. 指定フォーマットの無視

「文字サイズは10.5ポイント」「4000字以内」といった指定を無視する学生がいます。
「熱意を伝えるために、文字を小さくして6000字書きました!」

これは熱意ではなく、「ルールを守れない暴走」です。
入試はコンテストである以前に、行政手続きの一種です。指定されたレギュレーションの中で最大のパフォーマンスを出すことが求められます。

枠からはみ出す、余白を勝手に変える、指定外の資料を勝手に添付する。これらはすべて減点、あるいは審査対象外となります。

3. 誤字脱字のオンパレード

1つや2つの誤字なら愛嬌で済むかもしれませんが、ページに3つも4つもあると、教授は読む気を失います。
「推敲すらしていない(志望度が低い)」と判断されるからです。

特に怖いのが、「大学名のコピペミス」です。

志望理由書で、他大学に出した文章を使い回し、「貴学(〇〇大学)」の部分を変え忘れて提出してしまう……。
信じられないかもしれませんが、毎年必ずいるのです。当然、即不合格です。

まとめ:神は細部に宿る

書類選考とは、「将来の研究仲間」を選ぶ作業です。
あなたは、ルールを守らない人、雑な仕事をする人、他人の文献を適当に扱う人と一緒に仕事をしたいと思いますか?

「中身さえ良ければ」という甘えを捨ててください。
美しいフォーマット、正確な引用、誤字のない文章。
その「形式の美しさ」こそが、あなたの知性と誠実さを雄弁に語るのです。

志樹舎 では、大学院入試の各種対策に特化した専門性の高いサポートを行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。