志望理由書の最後、締めくくりの段落。ここに何を書くか迷っていませんか? 「以上が志望理由です」と唐突に終わっていませんか?

せっかく最後まで書いたのに、そのような終わり方は非常にもったいないです。志望理由書のラストは、「修了後の進路(将来の展望)」で結ぶのが鉄則です。 「大学院で研究した結果、あなたは社会(または学界)でどう活躍するつもりなのか?」 この「出口戦略(Exit Strategy)」が見えていない学生は、途中で挫折するリスクが高いと判断されます。

まだ具体的でなくても構いません。しかし、少なくとも「方向性」は示す必要があります。 3つのパターン別に、合格する「結び」のテンプレートを紹介します。

パターンA:研究職・博士課程進学(アカデミック志向)

研究者を目指す場合は、修士の2年間が「通過点」であることを強調します。

【書き方例】
「修了後は博士後期課程への進学を希望している。本研究で得られた知見をさらに発展させ、最終的には〇〇分野における新たな理論構築に貢献できる研究者を目指す。」

ポイントは、「一生研究を続ける覚悟」を匂わせることです。教授にとって、自分の後継者候補は喉から手が出るほど欲しい存在です。

パターンB:高度専門職・就職(プロフェッショナル志向)

文系大学院やMBAの場合、多くの学生はこちらでしょう。 研究能力を実務にどう活かすか、その「還元」を強調します。

【書き方例】
「修了後は、本研究で培ったデータ分析能力と論理的思考力を活かし、〇〇業界のシンクタンクにて政策提言を行うアナリストとして活躍したい。貴学での研究成果を、実社会の課題解決に直接的に還元することが私の目標である。」

単に「大手に就職したい」ではなく、「研究内容と職種がリンクしていること」が重要です。

パターンC:現状の仕事への還元(社会人学生)

働きながら通う社会人の場合、会社への貢献やキャリアアップを明記します。

【書き方例】
「修了後は、本研究で構築したマネジメントモデルを自社の組織改革に適用し、その有効性を実証したい。実務と理論の架け橋(プラクティショナー)として、業界全体の生産性向上に寄与することが、私の長期的なビジョンである。」

会社から派遣されている場合などは特に、「投資対効果(ROI)」を意識した記述が求められます。

まとめ:未来への約束

「私は将来、こうなって社会に恩返しをします。だから今、私を合格させてください」 この未来への約束こそが、志望理由書の最後を飾るにふさわしい言葉です。 嘘をつく必要はありませんが、現時点で描ける「最高の未来図」を宣言してください。

次回、は「履歴書・経歴書」です。 単なる経歴の羅列を、いかにして「研究者の物語」に変えるか。特に社会人や、経歴に空白がある学生に向けたリカバリー術を解説します。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。