大学院入試の出願書類の中で、最も重要かつ難易度が高いのが「研究計画書」です。

大学によって指定文字数は異なりますが、一般的には2000字〜4000字程度。
この限られたスペースに、2年間の研究構想を論理的に詰め込む必要があります。

多くの受験生が、
「書き出しで悩みすぎて手が止まる」
「書きたいことを詰め込みすぎて何が言いたいかわからなくなる」
という状態に陥ります。

これを防ぐ唯一の方法が、最初に「構成(型)」を決めてしまうことです。

合格する研究計画書には、明確な「黄金比」が存在します。

1. 必須の4パーツと文字数配分

研究計画書は、必ず次の4つの要素で構成されます。
ここでは2000字の場合の目安を示します。

① 研究の背景と問題意識(約30%/600字)
なぜこの研究が必要なのか。
社会的背景、実務経験、個人的問題意識など、「問い」が生まれた出発点を書く部分です。

② 先行研究の検討と研究目的(約30%/600字)
これまでの研究で「何が分かっていて、何が分かっていないのか」。
その整理を踏まえ、本研究の独自性と目的を明確にします。

③ 研究方法(約30%/600字)
どのような対象を、どのような手法で、どのようなスケジュールで分析するのか。
計画書でもっとも「計画性」が問われる部分です。

④ 期待される成果と意義(約10%/200字)
研究が完成したとき、学術的・社会的にどのような貢献があるのかを簡潔に示します。

この「3:3:3:1」のバランスが、教授にとって最も読みやすい黄金比です。

初心者は「背景」だけが長くなり、「研究方法」が薄くなりがちですが、
それは研究計画書ではなく、単なる作文です。

2. 「見出し」がない計画書は読まれない

教授は、忙しい合間を縫って大量の書類を読みます。

長文がだらだらと続く文章は、それだけで読む気を削ぎます。
必ず見出し(ヘッダー)を入れてください。

研究の背景
先行研究の整理と本研究の目的
研究方法
参考文献

このように構造が見えるだけで、
「論理的に考えられる学生だ」という第一印象を与えることができます。

実際の指導現場では、まずこの見出しだけを書かせます。
骨組みが固まれば、中身が迷子になることはありません。

3. 「です・ます」か「だ・である」か

研究計画書は学術文書です。

基本的には、「だ・である調(常体)」で統一してください。

志望理由書は「手紙」の性格があるため敬体でも構いませんが、
研究計画書は「論文の卵」です。

断定的な文体を用いることで、論理の強さと研究者としての姿勢が伝わります。

まとめ:枠が決まれば中身は埋まる

「何を書こう」と悩む前に、まずWordを開いてください。

・4つの見出しを書く
・それぞれに文字数上限を設定する(例:600字)

この枠を作るだけで、やるべきことは明確になります。

研究計画書に、特別な文章力や才能は必要ありません。
必要なのは、この型を守り切る規律だけです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人

小杉樹彦(志樹舎 創業者)

小杉 樹彦(こすぎ・たつひこ)
志樹舎 創業者/博士(学術)
慶應義塾大学院修了後、2015年1月に院試専門オンライン予備校「志樹舎」を設立。 代表講師として10〜60代まで延べ5,000人以上の受験生を指導。 早慶・国公立をはじめとする難関大学院で合格率9割超の実績を持つ。 現在は大学院入試対策の専門家として、テレビ・新聞・雑誌など幅広いメディアで活動中。 ロングセラー『減点されない!勝論文』(エール出版社)ほか著書・論文多数。