今回は東京大学大学院総合文化研究科地域文化専攻についてご紹介します。
1. 地域文化専攻の特徴

地域文化専攻の特徴は以下の通りです。
地域文化専攻の特徴
- 歴史と学際性を支える地域文化研究
- 多様なアプローチと実践的学びの機会
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 歴史と学際性を支える地域文化研究
地域文化研究専攻は、多様な地域・言語・文化を対象に、個別性を重んじつつも普遍性を探求する学際的研究を実施しています。
専攻教員はそれぞれ異なる地域とディシプリンを専門としており、ディシプリンや地域を越えて研究領域を横断することで、地域固有の文化理解とグローバルな視野の両立を目指しています。
1.2 多様なアプローチと実践的学びの機会
言語、宗教、歴史、思想、習俗、社会構造などを、多様な学問的方法(文献研究、フィールドワーク、比較研究など)で扱い、地域の文化とその変容を深く考察する教育・研究が行われています。
加えて、公開シンポジウムや学会、院生研究会、国際的な研究ネットワークなどを通じて、学問だけでなく社会や他文化との対話を重視する機会が豊富にあります。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、総合文化研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
総合文化研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 志望する専門分野に関する基礎的な知識・研究能力を有すると同時に、自らの専門の相対化を可能とする広い学識と領域横断的な視野を身につけることのできる人。
- 現実世界の諸問題や学術的課題の解明と、新たな知的価値の創出を意欲的に目指しつつ、研究によって得られた知見を論理的にまとめあげ、国内外に発信できる表現力・語学力を身につけることのできる人。
3. 研究分野の特徴

次に、研究分野について解説していきます。
3.1 研究分野の特徴
地域文化専攻には、主に以下の5つの研究分野があります。
5つの研究分野
- 地域史: 地域ごとの歴史的展開を分析し社会・文化変動の特徴を解明
- 文学・比較文化: 言語・文学・文化表現を比較し文化間理解の枠組みを探究
- 宗教思想: 宗教・思想の歴史的・社会的影響を地域横断的に研究
- 地域社会構造: 移民・社会運動など地域社会の構造と課題を分析
- 地域比較: 地域間の文化・制度・社会を比較し普遍性と多様性を検討
4. 修了後のキャリア

次は修了生の進路について解説します。
4.1 修了生の進路
修了生の主な進路は以下の通りです。
進路の例
- 外務省
- 東京都庁
- 旭硝子
- NTTデータ
- 日本経済新聞社
- 三菱東京UFJ銀行

官僚になる人や民間企業に就職する人など様々です。
5. OB紹介

総合文化研究科のOBで、様々なメディアに出演経験のある古市憲寿氏ついて解説していきたいと思います。
5.1 経歴・実績
古市氏の経歴は以下の通りです。
経歴
- 慶應義塾大学 環境情報学部 卒業
- ノルウェー・オスロ大学に交換留学
- 慶應義塾大学 SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所 上席所員
- 内閣官房「クールジャパン推進会議」メンバー
- 伊勢志摩サミットロゴマーク選考会審査委員
また、古市氏の実績は以下の通りです。
実績
- 朝まで生テレビ!(テレビ朝日)出演
- NEWS WEB 24(NHK総合)出演
- 真相報道 バンキシャ!(日本テレビ)出演
- 報道ステーション(テレビ朝日)出演
6. 人気教員・研究室pickup!

地域文化専攻の教授で、令和6年度外務大臣表彰などを受賞している木宮正史教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
木宮教授の専門分野は以下の通りです。
木宮教授の専門分野
- 地域研究
- 朝鮮半島地域研究
- 国際関係論
- 政治学
また、木宮教授の経歴は以下の通りです。
木宮教授の経歴
- 東京大学, 法学部, 政治コース(第3類)卒業
- 東京大学, 法学政治学研究科修士課程, 政治学専攻 修了
- 東京大学, 法学政治学研究科博士課程, 政治学専攻 修了
- 東京大学, 現代韓国研究センター, センター長
- 東京大学, 海外韓国学中核大学事業, 事業団長
- 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻専攻長
木宮教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
木宮 正史 (Tadashi Kimiya) - マイポータル - researchmap

今回ご紹介した木宮教授の他にも地域文化専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2025年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 出願書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、解説していきます。
出願書類
出願書類の内容は以下の通りです。
出願書類の内容
- 成績証明書
- 論文要旨
- 研究計画書
詳しくは、総合文化研究科の募集要項 (令和8(2026)年度東京大学大学院総合文化研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 英語、フランス語、ドイツ語、中国語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、韓国朝鮮語、アラビア語、古典ギリシア語、ラテン語から2つ選択
詳しくは、総合文化研究科の募集要項 (令和8(2026)年度東京大学大学院総合文化研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
口述試験
口述試験の内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 専攻(分野)ごとに主として専門分野について行う
詳しくは、総合文化研究科の募集要項 (令和8(2026)年度東京大学大学院総合文化研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
8. 最後に
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参考文献


