今回は東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻についてご紹介します。
1. 国際社会科学専攻の特徴

国際社会科学専攻の特徴は以下の通りです。
国際社会科学専攻の特徴
- 歴史ある学際的専攻
- 国際公共政策に強い実践教育
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 歴史ある学際的専攻
国際社会科学専攻は、国際関係論と相関社会科学を母体として1996年に誕生し、長い研究蓄積と新しい社会科学の融合によって発展してきた専攻です。
また、歴史的背景を活かし、多様な国際課題を社会科学的に深く探究できる基盤が整っています。
1.2 国際公共政策に強い実践教育
国際社会科学専攻は、公共政策・国際協力・人権・環境などをテーマに、多様な社会科学手法でグローバル課題を分析する実践的教育が行われています。
また、官庁、国際機関、NGO、シンクタンクなどで活躍できる国際専門人材を育成する体制が特徴です。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、総合文化研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
総合文化研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 志望する専門分野に関する基礎的な知識・研究能力を有すると同時に、自らの専門の相対化を可能とする広い学識と領域横断的な視野を身につけることのできる人。
- 現実世界の諸問題や学術的課題の解明と、新たな知的価値の創出を意欲的に目指しつつ、研究によって得られた知見を論理的にまとめあげ、国内外に発信できる表現力・語学力を身につけることのできる人。
3. 講座の特徴

次に、講座について解説していきます。
3.1 講座の特徴
国際社会科学専攻には、以下の4つの講座があります。
4つの講座
- 国際協力論大講座: 国際摩擦・紛争の解決に向けた多元的な国際協力の理論と方法を研究
- 国際関係論大講座: 国際社会の構造と国家間の相互作用を総合的に分析する方法論を研究
- 公共政策論大講座: 現代社会の諸関係を分析し、公共政策や制度形成のあり方を探究
- 相関社会科学大講座: 現代社会の複合的問題を学際的手法で分析し、社会変動の本質を解明
4. 修了後のキャリア

次は修了生の進路について解説します。
4.1 修了生の進路
修了生の主な進路は以下の通りです。
進路の例
- 官公庁
- 教育・研究機関
- 企業
- メディア
- 国際機関

上記のように幅広い様々な進路があります。
5. OB紹介

総合文化研究科のOBで、様々なメディアに出演経験のある古市憲寿氏ついて解説していきたいと思います。
5.1 経歴・実績
古市氏の経歴は以下の通りです。
経歴
- 慶應義塾大学 環境情報学部 卒業
- ノルウェー・オスロ大学に交換留学
- 慶應義塾大学 SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所 上席所員
- 内閣官房「クールジャパン推進会議」メンバー
- 伊勢志摩サミットロゴマーク選考会審査委員
また、古市氏の実績は以下の通りです。
実績
- 朝まで生テレビ!(テレビ朝日)出演
- NEWS WEB 24(NHK総合)出演
- 真相報道 バンキシャ!(日本テレビ)出演
- 報道ステーション(テレビ朝日)出演
6. 人気教員・研究室pickup!

国際社会科学専攻の教授で、日本学術振興会賞などを受賞している馬路 智仁教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
馬路教授の専門分野は以下の通りです。
馬路教授の専門分野
- 人文・社会
- 思想史
- 社会思想史
また、馬路教授の経歴は以下の通りです。
馬路教授の経歴
- 東京大学, 教養学部, 文科Ⅰ類 卒業
- 東京大学大学院, 総合文化研究科, 国際社会科学専攻(国際関係論) 修士課程 修了
- 日本学術振興会, 特別研究員
- 早稲田大学, 政治経済学術院, 助教
馬路教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
馬路 智仁 (Tomohito Baji) - マイポータル - researchmap

今回ご紹介した馬路教授の他にも国際社会科学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2025年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 出願書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、解説していきます。
出願書類
出願書類の内容は以下の通りです。
出願書類の内容
- 成績証明書
- 論文要旨
- 研究計画書
詳しくは、総合文化研究科の募集要項 (令和8(2026)年度東京大学大学院総合文化研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 英語、フランス語、ドイツ語、中国語、ロシア語、スペイン語、韓国朝鮮語から1つ選択
- TOEFL iBT(TOEFL iBT Home Editionを含む)又は IELTS (アカデミック・モジュール)の成績を提出
詳しくは、総合文化研究科の募集要項 (令和8(2026)年度東京大学大学院総合文化研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
口述試験
口述試験の内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 専攻(分野)ごとに主として専門分野について行う
詳しくは、総合文化研究科の募集要項 (令和8(2026)年度東京大学大学院総合文化研究科修士課程学生募集要項)をご覧ください。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻の対策に対応しています。
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参考文献
東京大学大学院総合文化研究科 国際社会科学専攻 / 東京大学教養学部 総合社会科学分科 | 国境を越え学問の境界を超える


