今回は東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻についてご紹介します。
1. マテリアル工学専攻の特徴

マテリアル工学専攻の特徴は以下の通りです。
マテリアル工学専攻の特徴
- マテリアル設計の三位一体アプローチ
- 世界的な教育・研究ネットワーク
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 マテリアル設計の三位一体アプローチ
マテリアル工学専攻では、「創製」「製造」「活用」の三位一体の視点から、素材の進化とその社会応用を目指した研究・教育を行っています。
これにより、構造物やデバイスの性能向上や環境負荷の低減、リサイクル技術の開発など、持続可能な技術社会の構築に貢献しています。
1.2 世界的な教育・研究ネットワーク
マテリアル工学専攻では、世界トップレベルの7大学と連携し、国際的な教育・研究ネットワークを構築しています。
学生の研究派遣や教員の交流、国際ワークショップの開催を通じて、グローバルに活躍できるマテリアル分野の人材育成を推進しています。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、工学系研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
工学系研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 本研究科が掲げる教育研究上の目的に共感し、強い意欲を持って学ぼうとする人
- 専攻する分野における十分な基礎知識に加えて、工学的・論理的な思考力を有し、社会的課題の解決に強い意欲を持つ人
- 基本的なコミュニケーション能力、外国語能力及び健全な倫理観を持ち、多様性を尊重して国際社会に貢献することを目指す人
3. コースの特徴

次に、コースについて解説していきます。
3.1 コースの特徴
マテリアル工学専攻には、以下の3つのコースがあります。
3つのコース
- バイオマテリアルコース : 生体と材料・デバイスに関わる基礎科学から、従来の学問の枠を超えた医工融合領域まで多様な研究・教育
- 環境・基盤マテリアルコース : マテリアルのライフサイクル全体を俯瞰し、社会の強靭化と持続可能化に貢献するマテリアル開発・生産について学ぶ
- ナノ・機能マテリアルコース : 高機能デバイス開発の鍵となる、原子・分子等ナノスケールレベルで高度に設計・制御したナノマテリアルについて学ぶ
4. 修了後のキャリア

次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
修了生の主な就職先は以下の通りです。

就職先の例
- 日本製鉄
- 京セラ
- トヨタ自動車
- 日立製作所
- NTTデータ

約70%の人が企業に就職をし、マテリアルやエネルギー関連の企業に就職する人が多いです。
5. OB紹介

工学系研究科のOBで、多数のテレビにも出演している吉田たかよし氏ついて解説していきたいと思います。
5.1 経歴・出演テレビ
吉田氏の経歴は以下の通りです。
吉田氏の経歴
- 灘中学校・高等学校卒業
- 東京大学工学部(量子化学専攻)卒業
- 東京大学大学院工学系研究科修士課程修了
- 東京大学大学院情報学環・学際情報学府修了
- 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士(医学)
- 東京理科大学客員教授就任
また、吉田氏が出演した番組は以下の通りです。
出演番組
- サンデージャポン
- 平成教育予備校
- 白熱ライブ ビビット
- かんさい情報ネットten!
6. 人気教員・研究室pickup!

マテリアル工学専攻の教授で、APEX/JJAP編集貢献賞などを受賞している一木 隆範教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
一木教授の専門分野は以下の通りです。
一木教授の専門分野
- ナノテク・材料
- 材料加工、組織制御
- 無機材料、物性
また、一木教授の経歴は以下の通りです。
一木教授の経歴
- 東洋大学, 工学部電気電子工学科 卒業
- 公益財団法人川崎市産業振興財団, ナノ医療イノベーションセンター, 研究統括
- 公益財団法人応用物理学会, 理事
- 独立行政法人日本学術振興会, プラズマ材料科学第153委員会委員
一木教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

今回ご紹介した一木教授の他にもマテリアル工学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2025年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
詳しくは、工学系研究科の募集要項 (text_2026_m_boshu.pdf) をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : TOEFLまたはTOEICL&Rスコアの提出
- 一般教育科目 : 数学・物理学・化学から選択
- 専門科目 : マテリアル工学基礎
詳しくは、工学系研究科の募集要項 (text_2026_m_boshu.pdf) をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 口述試験は東京大学の現役教員が担当
- 口述試験の内容に関する情報は少なく、対策が困難

対策が困難なため、大学院入試に特化した個人指導塾「志樹舎」での受講が効果的です。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻の対策に対応しています。
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参考文献